
気温が低く、北風が厳しいこの季節はお肌の乾燥が気になります。お肌が突っ張る、ごわごわすると感じたら要注意。早めのケアが必要!乾燥ケアには保湿がイチバン!簡単にできる保湿ケアでこの冬を乗り切りましょう♪
必要なのは、“適度な保湿”

冬は外気に加えて暖房器具による乾燥も重なり、お肌の水分はどんどん失われやすい環境にさらされています。そんな環境下で、すべてのスキンケアの基本となるのが、保湿。しかし保湿化粧品を過剰に使いすぎると角層がふやけてしまい、かえってお肌のバリア機能が乱れる “過剰保湿” の状態になることも。
この記事では、適度な保湿状態を作るために実践したい5つの美肌習慣をご紹介します。
簡単保湿ケアの方法

お肌の潤いのためにしっかり保湿をしたいけど、できるだけ手間もお金もかけたくない!という方にオススメの、簡単にできる5つの美肌習慣。その最も大切なポイントは、「できる限り肌に触らない」ということ。
お肌が気になるばかりに、過度に触ったりこすったりするなどして刺激を与えてしまうと、皮膚へ負担がかかります。そうした、お肌への“物理的ストレス” はできる限り減らすように心がけることが大切。

肌に何度も触ったり、繰り返し触れるたりこすったりする摩擦によって肌内部に炎症が置き、乾燥だけでなく、シミやシワの原因にもなります。肌滑りのいいクレンジング剤を使用し、洗顔は泡をしっかりと作って短時間で済ませるようにしましょう。時間をかけて皮脂を落としすぎないのが大切です。
2.バスタイム
血流を良くして睡眠の質を高めるのにも良いバスタイム。入浴中は毛穴が開くため、こすらなくても汚れが落ちやすく、リラックスできて自律神経も整うため、肌の荒れを改善する効果があります。だからといって長時間浸かると、乾燥肌を招いてしまいます。お肌の乾燥やバリア機能の低下を防ぐには、湯船に浸かるのは20分以内にしましょう。
入浴剤を使う
沸かしたてのお風呂(さら湯)は気持ちいいですが、水道水の塩素がお肌の刺激となることも。塩素が除去できるグルタミン酸やアスコルビン酸(ビタミンC)を含んでいる入浴剤の使用がおすすめです。入浴剤の代わりに、浴槽一杯(約180ℓ)のお湯に市販のビタミンCの粉末0.2〜0.3gほど入れても◎。柚子などの果物を入れても良いです。冬至の日に柚子湯に入る習わしは、風邪予防や邪気払いだけでなく、美肌効果もあり、この季節を乗り切るための先人の知恵が伺えますね。
スマホを持ち込まない
お風呂でのスマホチェックは、湯船に長時間浸かる原因となります。また、液晶画面を見ることで交感神経が優位になり、自律神経の乱れにつながります。自律神経のバランスが崩れると、血流の悪化につながり、肌荒れやくすみを引き起こす要因になります。
3.スキンケア

洗顔や入浴後は素早く化粧水をつけるのが鉄則。洗い上がりは水分が肌に残っており、お肌がしっとりしているように感じますが一時的なもので、10分もすると肌の水分量は入浴前と同レベルにまで戻ってしまいます。湿気がある浴室で、手早く保湿効果のある化粧水や乳液を塗り、潤いを閉じ込めましょう。

入浴後にオイルやボディクリームを使ってゆっくりマッサージをしたい場合は、脱衣所で化粧水だけでも塗ってから移動して行うのが理想的。
化粧水は手のひらでなじませる
コットンで塗布しようとすると摩擦を起こしやすくなることがあるため、手のひらで優しくなじませるのが理想です。
ドライヤーは低温設定
より肌の乾燥を進めないようにするためには、ドライヤーの温度は低めにして、顔や身体にできるだけ風があたらないように気をつけるだけでも随分違います。
4.食事
乾燥肌の方のお肌は、化粧水などの外側のケアだけでなく、食事からとった栄養成分をしっかりと内側へ届けてあげることも大切。ビタミンA、B、C、E、セラミド、α-リノレン酸、亜鉛などが、乾燥肌に良い栄養素と言われています。これらの栄養素には、・皮膚や粘膜の潤いを維持する
・新陳代謝を活発にする
・乾燥による炎症を抑える
・抗酸化作用がある
などの効果があります。
乾燥肌に良い栄養素を含む食材

身近に手に入る食材に含まれているので、普段の食事メニューに意識的に取り入れてみましょう。
・肉類(豚肉、レバーなど赤身の肉)
・魚介類(アナゴ、サバ、タラ、牡蠣)
・豆類(大豆、黒豆、小豆、納豆、ゴマ)
・野菜(パプリカ、レモン、アボカド)
・食用油(アマニ油、エゴマ油、魚油)
その他、乳製品、卵、ワカメ、緑茶、コンニャク、ひじき、などもおすすめです。
5.睡眠

睡眠不足や心身の緊張など、“心理的ストレス” を減らすことも大切な習慣です。最新の研究から、ストレスで放出されるホルモンの影響で、ニキビや肝斑、乾燥などによるかゆみなど、肌トラブルが起こることが明らかになっています。これらの影響を受け、コラーゲンが減り、シワも増えるのだとか。
忙しくても睡眠時間を確保
メンタル的なストレスや睡眠不足で皮膚の温度が低下すると、角質の働きが落ち、お肌のバリア機能の低下につながります。ストレスを上手にコントロールすることで、お肌を老化させる因子を抑えられるという報告もあるので、どんなに忙しくても、しっかりと睡眠をとるように心がけましょう。
冬の乾燥肌対策にはとにかく保湿!と思うばかりに、ついつい過剰なケアをしてしまいがちですが、いつもやっている基本的なケアを少し見直してみることが老けない肌の秘訣につながります。

できる限り触らないスキンケアの方法として、時間があるときには、スチーマーや蒸しタオルを使用したり、日傘や飲む日焼け止めで紫外線対策をしっかりするなど、お肌に直接触れずにできる習慣はあります。
高額な化粧品を買って、たっぷりと時間をかけながらケアをするのも手ですが、いつものスキンケアの中で意識するポイントを少し変えてみて、まずは簡単保湿ケアからはじめてみましょう。